お風呂で水漏れする原因は? 対処法や修理の費用相場も解説!

更新日:2024.06.19

お風呂

お風呂は毎日の生活に欠かせない場所であるため、水漏れに気づいたときには早めに修理することが大切です。ただしお風呂の水漏れといっても、原因はいくつも考えられます。まずは水漏れの箇所を特定し、適切な対処をしなければなりません。

本記事では、原因や対処法が分からない方に向けて、お風呂の水漏れの原因と対処法を解説します。専門業者に依頼する場合の費用相場も紹介するので、修理が必要になった際は参考にしてください。

お風呂の水漏れの原因と修理の費用相場

お風呂の水漏れが起きたときには、水漏れしている場所によって考えられる原因も異なります。お風呂で水漏れが発生しやすい主な箇所は、蛇口やシャワーヘッドとホース、浴槽、換気扇、床下と壁、給湯器です。

水漏れが起こっている場所によって原因や対処法が異なります。水漏れ箇所ごとの詳しい原因や対処法については次の項で詳しくご紹介します。

【専門業者に修理を依頼する場合の費用相場】

水漏れ箇所修理費用相場
蛇口3,000〜35,000円
シャワーヘッド・ホース10,000~25,000円
浴槽7~20万円(修理費用)
60〜120万円(交換・工事費用)
換気扇5,000~20,000円(交換費用)
30,000~60,000円(修理費用)
30~40万円(壁・天井の解体を含む修理費用)
床下・壁10,000~30,000円(タイル目地の補修費用)
20~30万円(床・壁・天井の大規模な補修費用)
給湯器10,000~50,000円(給湯器の配管修理費用)
10万円以上(給湯器本体の交換費用)

蛇口から水漏れする原因

お風呂の蛇口からの水漏れは、蛇口を締めていても水が漏れてくるので気づきやすいでしょう。蛇口には単水栓と混合水栓があり、それぞれ構造が異なります。設置方法は壁に設置する壁付きタイプと、浴槽の淵に設置する台付きタイプの2種類です。

いずれの種類においても蛇口から水漏れする原因は、蛇口内部のパッキンの劣化、ホースやパイプの劣化・損傷が考えられます。またボルトやナットなど蛇口の接続部がゆるんでいるのも原因の一つです。蛇口の寿命は、一般的に10~15年程度とされています。劣化したパッキンを交換したり、ゆるみを締め直したりすることで、水漏れが解消する場合もあります。

水漏れの対処法

蛇口の水漏れへの対処法は原因ごとに異なるため、まずは原因を特定することが大切です。パッキンの劣化による水漏れの場合は、同じ規格の製品を購入して交換します。ボルトやナットにゆるみがあれば、工具を使って締め直してみましょう。これらの応急処置をしても蛇口からの水漏れが解消しないときは、蛇口本体のトラブルの可能性も考えられます。

修理に慣れていない方や応急処置でも水漏れが解消しない場合、原因の特定が難しいかもしれません。分からないときは、修理や蛇口の交換を専門業者に依頼するのがおすすめです。

修理の費用相場は3,000〜35,000円程度と幅があり、蛇口のタイプや修理内容によって相場価格帯は異なります。修理を依頼する際には、水漏れの場所や蛇口のメーカーを伝えるようにしましょう。

シャワーヘッド・ホースから水漏れする原因

お風呂のシャワーヘッドには、水が少しずつ漏れてくる、ホースに水がにじんでいるなどの不具合がみられることがあります。シャワーヘッドを上向きにして水漏れが止まれば、内部に残っていた水が出てきたと考えられます。それでも止まらない場合は、水漏れの原因を特定してから対処することが必要です。

水漏れの原因はシャワーヘッドやホースの損傷・劣化、パッキンの劣化、ナットのゆるみが考えられます。本体の劣化なのか、接続部分のトラブルからくる水漏れなのか、原因を特定してから対応しましょう。シャワーホースの寿命は、一般的には5年程度といわれています。耐用年数を過ぎている場合は、交換することも視野に入れながら、対応を検討するのがおすすめです。

水漏れの対処法

シャワーホースに穴や傷があり場所が特定できるなら、一時的に防水テープを貼ることで水漏れは止まります。ただしシャワーヘッドやホースが経年劣化で破損している場合は修理が難しいため、新しいものに交換する方が良いでしょう。

シャワーヘッドやホースを自分で交換する場合は、メーカーや製品を事前に確認することが必要です。接続部分のゆるみが水漏れの原因の場合は、ナットなどの部品を自分で締め直すこともできます。シャワーヘッドやホースの交換や修理が難しく専門業者に依頼する場合は、メーカーやホースの長さを確認しておきましょう。

修理費用の相場は破損や水漏れの場所によっても変わりますが、10,000円~25,000円程度が目安です。

浴槽から水漏れする原因

浴槽になかなかお湯がたまらない場合やお湯を入れても減っている場合は、浴槽から水漏れしているかもしれません。浴槽の排水口からの水漏れは、浴槽と洗い場の2カ所にある排水口から、または浴槽のひび割れから発生している可能性があります。浴槽の一般的な寿命は15~20年程度で、使用するうちに経年劣化による汚れやカビなどでひび割れが起こりやすくなります。ひび割れから水漏れしている場合は、防水テープなどで補修すれば一時的に水漏れを止めることは可能です。

浴槽内の排水口には基本的にゴム栓が付いており、ゴムが劣化すると水漏れの原因になります。ゴム栓の交換は、サイズを確認してから同じものを購入することが大切です。少しでもゆるみがあるとお湯が漏れる原因になり、大き過ぎると排水口に入らなくなります。

洗い場の方の排水口から水漏れしている場合は、パッキンが使われている給湯器からの配管部分が原因です。パッキンを交換するには配管部分を分解しなければならないため、工事に慣れていない方は専門業者に依頼する方が良いでしょう。

水漏れの対処法

浴槽にひび割れが生じて水漏れがある場合は、応急処置として防水テープなどで一時的に水漏れを止めます。ここまではホームセンターなどで市販されているもので対応できますが、ひび割れが広がらないうちに、なるべく早く専門業者に修理を依頼するのがおすすめです。浴槽が経年劣化していると再度ひびが入る可能性もあるため、新しい浴槽と交換することも検討すると良いでしょう。

排水口の水栓は、ゴムが劣化していれば自分で新しいものに交換できます。ただし、浴槽と給湯器の接続部分などは難度の高い修理になるため、専門業者に依頼することが必要です。

浴槽の修理費用の相場は、修理のみの場合は7~20万円程度で、浴槽の交換と工事費用は60〜120万円程度が目安になります。ユニットバスには、比較的安価な一般的なタイプと高価なハイグレードタイプがあるので、予算に合わせて選択できます。

換気扇から水漏れする原因

換気扇からポタポタと水漏れしている場合は、換気扇の中に結露した水分が漏れている可能性があります。また風雨によって換気扇内に雨水が入ることで、水漏れすることもあります。換気扇を分解して内部の水を除去すれば、水漏れは止まるでしょう。

ただし換気扇内部の結露や雨水の侵入は、換気扇が経年劣化して換気扇内部の排水機能が十分に働かなくなることでも起こりやすくなるため、注意が必要です。

換気扇の寿命は、一般的に10~15年程度といわれています。経年劣化によるものであれば、専門業者に依頼して新しい換気扇と交換するのがおすすめです。

水漏れの対処法

水漏れしているお風呂の換気扇を修理するには、一度分解して、たまった水を拭き取り、内部を掃除すると良いでしょう。これで水漏れが解消すれば、一時的にはまた使えるようになります。ただしお風呂の換気扇の内部を掃除しても水漏れが止まらないこともあるため、その場合は専門業者に依頼するのがおすすめです。

分解して掃除する際に、換気扇内部にサビがみられたり部品が劣化していたりすれば、新しい換気扇と交換することを検討しましょう。経年劣化している換気扇は、内部の掃除で一時的に水漏れが止まっても、時間が経つうちに結露したり、雨水が侵入したりする可能性があります。

換気扇の分解や修理は難しいため、専門業者に依頼すると良いです。お風呂の換気扇の修理費用は、換気扇を交換する場合は5,000~20,000円程度、換気扇を修理する場合は30,000~60,000円程度が相場です。壁・天井の解体までを必要とする大がかりな修理になると、30~40万円程度の工事費用が必要になることもあるでしょう。

床下・壁から水漏れする原因

お風呂の床下や壁から水漏れする原因の一つとして、床や壁に使用されているシリコンなどの素材の劣化が考えられます。隙間に詰めているコーキングなどは、長い時間の経過とともに伸びたり縮んだりするため、ひび割れを起こしやすいです。素材が経年劣化したために防水機能が低下すると、床や壁から水が漏れるなどの不具合がみられます。

またお風呂の床下や壁に設置してある配管に、劣化や破損が生じることもあります。お風呂の配管は床下や壁の内部にあるため、気づかないうちに劣化が進んでいるかもしれない点に注意が必要です。長期間にわたって放置してしまうと、水漏れが拡大し、使用水量が増えることで水道料金が上がるなど、悪影響を及ぼすことも考えられます。

お風呂の床下や壁の内部にある配管の異状は、場所の特定が難しい箇所です。原因を特定するには、専門業者の詳しい調査が必要になるでしょう。

水漏れの対処法

お風呂の床下や壁の水漏れを解消するには、基本的に自分で対応するのは難しいため、専門業者に修理を依頼しましょう。配管など内部の損傷は目視できないので、専門業者による詳しい調査が必要です。水漏れを発見したら、水道の元栓を閉めてから専門業者に相談しましょう。

お風呂の床下の水漏れを放置すると、カビだけでなくシロアリも発生してしまうかもしれません。シロアリは家の柱や土台の木材にも被害を及ぼすため、床下や壁からの水漏れに気づいたら、早急に対処する必要があります。

お風呂の床下や壁の水漏れの修理費用は、床や壁のタイル目地の補修で10,000~30,000円程度が相場です。床や壁だけでなく、経年劣化により天井までの大規模な補修が必要になった場合の費用相場は、20~30万円程度となります。お風呂の床下や壁の水漏れは、修理の内容によって費用相場が大きく変わるため、あらかじめ専門業者に詳しい見積りを依頼しておくと良いです。

給湯器から水漏れする原因

給湯器の水漏れの原因には、給水・給湯配管の破損の他に、機器内部の部品の劣化などが考えられます。給水・給湯配管の場合は外部からも分かりやすいですが、機器内部の故障は見た目で特定できません。また接続部のナットなどがゆるんでいることも、水漏れの原因の一つです。

給湯器は屋内設置タイプと屋外設置タイプがあります。どちらにしても、精密機器となり自分で修理できないため、専門業者に相談し修理を依頼しましょう。ガス給湯器の水漏れをそのままにしていると、ガスを燃やす際の酸素量が不足して起こる「不完全燃焼」による事故につながる恐れもあります。

給湯器の寿命は一般的には10~15年程度といわれています。経年劣化による故障の場合は、新しいものと交換することも検討すると良いでしょう。

水漏れの対処法

精密機器である給湯器は水漏れの修理が難しいため、自分で対処するのは避けましょう。給湯器の故障箇所は専門業者でないと、特定や修理をするのが難しいためです。水漏れを発見したら、給湯器を使うのをやめて業者に連絡しましょう。たとえ少しの水漏れであっても、ガス給湯器の場合はガスが不完全燃焼すると一酸化炭素が発生するため、放置するのは危険です。

給湯器の水漏れを修理する費用相場は、配管を修理する場合10,000~50,000円程度です。修理ではなく給湯器本体を交換する場合は10万円以上になります。給湯器にはガスや電気などの種類があり、選ぶ製品によって差が出るため、予算やニーズに合わせて選ぶのがおすすめです。

水漏れの原因が分からないとき

お風呂で水漏れが発生した際に、自分で調べても原因が特定できないこともあります。その場合は放置せずに早めに専門業者に依頼し、詳しい調査を依頼するのがおすすめです。専門業者が行う水漏れの調査方法には、音調調査、漏水探知機調査、エアー加圧・漏水探知機調査があります。

音調調査は止水栓や水道メーターの漏水を音聴棒で調べるもので、一般的な費用相場は8,000~15,000円程度です。漏水探知機調査は、地面の中にある水道管に感震器を置いて漏水を見つける方法で、費用は12,000~15,000円程度かかります。エアー加圧・漏水探知機調査は、配管に空気を送りながら抜ける場所を見つけるもので、20,000~30,000円程度が相場です。

一般的には一戸建てよりもマンションの方が、水漏れの調査にかかる費用は高くなる傾向にあります。専門業者に調査を依頼すると、漏水などの故障箇所が見つかれば、続けて修理作業に入れるので、スムーズに水漏れを解消できるでしょう。

ユニットバスの耐用年数は?リフォームはいつすべき?

ユニットバス本体の耐用年数は、一般的には15~20年程度といわれています。普段からのメンテナンスが行き届いていると、カビや汚れが蓄積することなく、耐用年数が長くなるでしょう。中には耐用年数を過ぎていても十分使えているケースもみられます。ただし日々の使い方や製品によって、劣化の度合いが異なる点には注意が必要です。漏水のリスクを減らすためには、耐用年数を交換時期の目安として捉えておくと良いでしょう。

ユニットバスを設置してからそこまで年数が経っていなければ、修理をして使うこともできます。ただし軽微な修理ではなく、大規模な修理が必要になった場合や、設置してから15〜20年経過している、といったケースなら、リフォームを検討するのがおすすめです。

マンションでお風呂の水漏れが発生したときの対処法

マンションやアパートなどの集合住宅で、お風呂の床下などから水漏れしてしまうと、下の階にまで水が漏れる事態にもなりかねません。他の人に迷惑をかけてしまうことのないよう、お風呂の水漏れに気づいたら、早めに応急処置や修理などの対処が必要です。

お風呂の水漏れの対処方法は、賃貸と分譲で異なる点があります。賃貸の場合は借主との契約内容、分譲では管理規約の確認などが必要です。ここではお風呂の水漏れが発生した際の、それぞれの対応について説明します。

賃貸マンション・アパートのお風呂が水漏れしたときの対処法

賃貸マンションやアパートのお風呂で水漏れに気づいたら、まずは原因を特定し水漏れを応急処置で止めます。次にできるだけ速やかに、契約している管理会社に連絡しましょう。

賃貸マンションなどは、お風呂の水漏れなどの修理費用は、建物の所有者が負担するのが一般的です。ただし契約内容によっては、借主が負担する場合もあります。水漏れが発生してから慌ててしまうことのないように、日頃から契約内容を確認しておくのがおすすめです。

分譲マンションのお風呂で水漏れしたときの対処法

分譲マンションでは、お風呂は専有部分なので、所有者が修理の対応をしなければなりません。ただしお風呂の床下の天井裏にある配管などは、共有部分とされているケースもあります。そのためマンションの管理規約を確認することが必要です。

お風呂の水漏れが発生したら、給水栓を止めるなどの処置をして、被害が拡大しないようにしてから、管理規約を改めてチェックしましょう。前もって管理規約を確認しておくか、悩んだ場合は管理組合へ連絡をすると良いです。

お風呂の修理・リフォームはミヨシテック

お風呂の水漏れが発生したら、原因を特定してから早めに修理や交換の対応をすることが大切です。応急処置だけで済ませていると、根本的な解消にならず、劣化が進む可能性もあります。

大阪でお風呂の修理が必要な方や、リフォームを検討している方は、ミヨシテックにお任せください。住まいの設備工事事業者として50年以上の実績があるミヨシテックは、対応力や技術力、スピードが強みです。お風呂のリフォームや給湯器取り換え・交換、漏水修理などのお悩みがある方は、ぜひミヨシテックにご相談ください。

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