トイレの床材を選ぶときのポイントは? 種類やそれぞれの特徴も解説

更新日:2024.04.11

トイレ

トイレの床材にはさまざまな種類があるため、新築やリフォームの際には、どれにしたら良いか迷ってしまう方が多くいます。

本記事では、新築でトイレの床材を選びたい場合や、トイレの床のリフォームを検討している方に向けて、床材の種類と選ぶポイントを解説します。また、トイレの床材をリフォームするべきタイミングや、リフォームのメリットにも紹介しているので、トイレの床材を選ぶ際の参考にしてください。

トイレの床を変えるタイミングとは?

トイレの床を変えるタイミングは、耐用年数を超えたかどうか、あるいは劣化が目立つかどうかで判断できます。

リフォームを考える際、トイレの床材で多く使われているのはクッションフロアか合板フローリングです。一般的にクッションフロアの耐久性は10年前後、合板フローリングの場合は15年前後といわれています。

耐用年数を超えていなくても、掃除だけでは気になる汚れが取れないケースや、水漏れによって床が変形しているケースなど、目に見えてトイレの床が劣化しているときはリフォームをした方が良いでしょう。

汚れや変形した床を放置しておくと、腐食が進行して床下にも影響を与えることがあります。目に見えない部分の著しい劣化を避けるためにも、上記のいずれかのケースに該当する場合はリフォームに踏み切るのがおすすめです。

トイレの床材を選ぶポイント

トイレの床材を選ぶ場合に意識しておきたいポイントには、以下のようなものがあります。

掃除のしやすさ

トイレの床は汚れやすいため、掃除のしやすい床を選ぶと日々のお手入れが楽になります。

トイレの場合、床には見えない汚れが溜まりがちです。男性や子どものいる家に多いのが尿汚れで、自分ではきれいに用を足せていると思っていても、飛び散った尿が見えない飛沫となって床に落ちるため汚れてしまいます。

トイレでスリッパを使っていない家庭では足裏の皮脂汚れが床につきやすい他、トイレットペーパーを巻き取ったり、衣服を着脱したりするためホコリが溜まりやすいと言えます。トイレの床の黒ずみは、皮脂汚れにホコリが絡みつき固まってしまったものがほとんどです。

これらの汚れは拭き掃除で落とすことになります。したがって拭き掃除のしやすい床材を選ぶのがおすすめです。

汚れや水・洗剤に強いか

トイレは水や洗剤がつきやすい環境です。汚れだけでなく、水分や洗剤に耐性のある床材の方が良いでしょう。水分・洗剤に対して耐性のない床材は、時間の経過とともにシミや腐食が起こりやすいため避けた方が無難です。

床材によっては水に弱いものや、洗剤で変色してしまうものもあるため注意しなければなりません。洗剤と床材によっては相性もあるため、リフォーム後は床材に合わせた洗剤を選ぶことも覚えておきましょう。

床材の中で「トイレ用」と銘打ってあるものに関しては、ある程度の防水性能や、一般的な洗剤に対応する強度があると考えられます。ただし、全ての洗剤に対応するとは限りません。新築やリフォームの際に、トイレの床材について業者に確認しておくと安心です。

壁紙や便器に合うデザインか

トイレの床材は便器や壁紙との相性も考慮し、合った色やデザインのものを選びましょう。トイレの床材には無地のものもありますが、他にも木目調、タイル調など種類が豊富です。

例えば、便器と床材を同じ色にすると統一感を出すことができます。また壁の色や柄・素材も同様に、壁と床で同じ色や素材を選ぶのも、落ち着いた空間を演出するコツの一つです。

一方で、床と壁の色・柄をあえて全く違うものにすることで雰囲気をガラリと変えられます。一方向の壁だけ色を変えて残りは床と同じ色調にしたり、壁の色を統一して床だけを全く別の色にしたりすることで、自分の好みに合った個性的なトイレを実現できるでしょう。

リフォームのしやすさ

トイレの床は10〜15年でリフォームするのが一般的です。そのため、リフォームしやすい素材を選ぶとメンテナンスがスムーズで、先々の費用もできる限り抑えられます。

初めからリフォームのことを考えて素材を選ぶのは、素材によってリフォーム方法が全く違うためです。

特に床がタイルの場合、床だけを工事するのは難しく高額になりやすいという特徴があります。タイルは耐水性や防汚性が高く、耐用年数も長い一方、割れや汚れでリフォームが必要となったときには、床材だけでなく便器まで変えなければならないケースが多いでしょう。

とはいえリフォームのしやすさまでイメージするのは簡単ではありません。床材選びに不安がある場合は、リフォーム業者に相談しながら決めるのがおすすめです。

消臭効果があるか

狭い空間は臭いがこもりやすく、トイレも例外ではありません。消臭効果がある床材を選ぶことで臭いの発生を防ぐことができます。消臭効果のある床材はバリエーションが多彩です。例えばセラミックタイルや特殊なコーティングが施された床材、消臭効果を持つ樹脂を使用した床材などがあります。

耐水性や防汚性があるというだけではなく、消臭効果など付加価値のついた床材は、年々新しいものが研究・開発されています。新築・リフォーム後のメンテナンスの手間を省くためにも、機能的な床材を選んでおくと便利でしょう。

消臭効果のある床材を選びたい場合は、リフォーム業者に伝えれば該当する床材を紹介してもらえます。

トイレの床材の種類とお手入れ方法

トイレの床材は、大きく以下の4つに分類できます。

床材特徴
フローリング・木目調の板材であたたかな雰囲気
・廊下や居室との一体感を重視
・トイレ専用品以外は耐久性が不安
タイル・陶器製の焼き物
・耐久性やデザイン性が高い
・リフォームの規模が大きくなりがち
フロアタイル・タイル状のビニール
・デザイン豊富で防汚性が高い
・すき間から水がタイルの下に入ることもある
クッションフロア・シート状のビニール
・デザイン豊富で防汚性が高く柔らかい
・耐久性は低い

ここではトイレの床材の種類とお手入れ方法をそれぞれ解説します。

フローリング

フローリングは、居室の床などにも使われることの多い木目調の板材です。木目調といっても現在では濃いブラウン、薄いブラウン、ブラック、ホワイトなどバリエーションが豊富で、さまざまな色から選べます。

フローリングをトイレの床材に選ぶメリットは、他の部屋や廊下と統一感を出せることと、素材から温かみを感じられることです。デザイン性も高く、落ち着きのあるトイレを演出できるでしょう。

一方、通常のフローリングは居室用に作られているため、防水性や防汚性に不安があります。トイレの床をフローリングにしたい場合は、防水性や防汚性を高めたトイレ用のフローリングを選ぶことをおすすめします。

フローリングのお手入れ方法

トイレ用のフローリングは表面に防水・防汚加工がしてあるため、トイレでお手入れする際も、トイレ用のお掃除シートや水拭きで掃除できます。洗剤を使う場合は、中性洗剤で汚れを落とした後に水拭きを行い、最後にから拭きをしておくと安心でしょう。

またトイレ用のフローリングとはいえ、素材と素材の間には継ぎ目があります。床下への浸透を防ぐため、水分を放置しないようにしてください。

タイル

タイルは陶磁器で作られた床材です。床だけではなく壁や装飾にも使われることが多く、家のデザイン性を高めるためにポイント使いされることもあります。色や柄・サイズが豊富で、自分らしいトイレのデザインを楽しみたい方におすすめの素材です。

陶磁器製のタイルは水分や汚れに非常に強く、強力な洗剤を使っても変質や変色を起こすことはほとんどありません。水分が浸透してしまうこともなく、高い耐久性で長期間使うことができます。

しかし反対に、床材をリフォームする際は全て剥がすために大規模な工事になることが多く、便器まで取り替えなければならないケースもしばしばです。リフォーム金額が高額になりやすいのはデメリットと言えるでしょう。

タイルのお手入れ方法

タイルは耐水性も防汚性も高いため、お手入れが簡単です。水拭きや洗剤拭きも問題なく、汚れがついたら中性洗剤を薄めた水で濡らした雑巾を掛けて、その後にきれいな水で濡らした雑巾で拭けばきれいになります。掃除のたびにから拭きをしなくても良いため安心です。

ただしタイルには目地があるため、目地にカビが生えたり、汚れが溜まったりしないよう注意した方が良いでしょう。汚れや水分に強いといっても、放置せずにこまめに掃除するよう心掛ければ、目地にこびりついてしまうことはあまりありません。

フロアタイル

フロアタイルは、塩化ビニールなどの素材でできた模造タイルです。トイレの床に使われるものはビニール製が多いでしょう。

タイルを模して作られていますがビニール製で、水分や汚れに強く掃除もしやすいのがフロアタイルのメリットです。また印刷技術により豊かなデザインが楽しめます。タイル調のものもあれば木目調のものもあり、フローリングに見せ掛けることも可能です。

ただし、フロアタイルの場合はタイルとタイルのすき間から床下へ水分が逃げる可能性があります。床を濡れたまま放置した場合、フロアタイルの下にカビが生えることもあるため注意が必要です。

フロアタイルのお手入れ方法

トイレの床にフロアタイルを使った場合、お手入れは比較的簡単です。タイルの表面は水にも汚れにも強いため、日常的には雑巾やお掃除シートなどで水拭きして問題ないでしょう。しつこい汚れには中性洗剤を薄めたものも使えます。中性洗剤を使った場合は最後に水拭きで仕上げをしてください。

また先述のとおり、たくさんの水分を長時間フロアタイルにこぼしたままにしておくと、タイルのすき間からタイルの下へと水分が流れてしまうことがあるため、すぐに拭き取りましょう。

クッションフロア

クッションフロアは、塩化ビニール製の床材です。フロアタイルと似ていますが、フロアタイルがタイル状であるのに対して、クッションフロアはシート状で、サイズが大きい点が異なります。

表面がビニールで覆われているためデザインが豊富なことや、防水性にも防汚性にも優れていることがクッションフロアの長所です。またクッションフロアは比較的厚めで、他の床材と比べても柔らかくクッション性を期待できるのもメリットでしょう。

一方で、厚みがあるからこそのデメリットもあります。それは硬いものを落としたときなどに表面のビニールが切れて、破損する可能性があることです。このように耐久性はあまりなく、交換までの期間はフローリングなどに比べて短くなります。

クッションフロアのお手入れ方法

クッションフロアはビニール製のため、お手入れが簡単です。トイレの床材に使用する場合は、雑巾での水拭きやお掃除シートでの拭き掃除でメンテナンスできます。

しつこい汚れがついた場合は、中性洗剤を薄めたものを使うのがおすすめです。またクッションフロアは、デザインによっては表面に凹凸がつけられているため、凹んだ部分の汚れが落ちにくいこともあります。この場合、スポンジや不要な歯ブラシなどを使うと簡単に掃除できるでしょう。

トイレの床材をリフォームするメリット

トイレの床材をリフォームすると、さまざまなメリットが得られます。

まず、床材の更新によってトイレ全体の耐久性を高められることが利点です。トイレで劣化しやすい場所は、何といっても汚れやホコリが溜まりやすい床だと言えます。耐久性の高い床材にリフォームすると、長期間にわたって快適にトイレを使えるようになるでしょう。

次に、トイレの印象を簡単に変えられることもメリットです。水回りのリフォームは高額になるイメージがありますが、床材だけのリフォームなら比較的手軽に、きれいでおしゃれな雰囲気が手に入ります。

そしてトイレの床材をリフォームすることで、お手入れしやすくなると感じる方は多いはずです。頻繁にしなければならないトイレのお手入れが楽になるのは、大きなメリットと言えるでしょう。

トイレの床材や内装のリフォームはミヨシテックにおまかせ!

トイレの床材は、ほっとする空間を作るだけでなく、お手入れを楽にしてくれる存在でもあります。近年では防汚素材・抗菌素材などさまざまなものが発売されているため、自分の希望に合った床材を賢く選ぶことも大切です。

新築の際に機能的なものを選ぶのはもちろん、自宅トイレの床材が古い、汚れが気になると感じているなら、ぜひ床材のリフォームで、おしゃれなトイレを実現してください。

また、大阪エリアでトイレ床材や内装のリフォームをご検討の際は、実績豊富なミヨシテックへお気軽にご相談ください。ミヨシテックは寝屋川市・枚方市南部エリアを中心にリフォーム工事など各種工事を行っている工事会社です。トイレの床材工事はもちろん、ご希望に合わせて最適な床材の提案もいたします。お問い合わせはお電話の他、LINEでも承ります。

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