トイレの黒ずみの原因は? 原因別の掃除と予防方法、注意点を解説

更新日:2024.05.17

トイレ

定期的にトイレ掃除をしているつもりでも、気が付くと便器の中に黒ずみが発生していることがあります。一度トイレに黒ずみが付いてしまうとなかなかきれいに落ちないため、いざ汚れてしまった時の対処法や黒ずみの予防法を知っておくことが重要です。

トイレの黒ずみの原因は一つではないため、まずはきれいに落とすために黒ずみの種類を把握することから始めましょう。

本記事では、トイレの黒ずみの原因、また原因別の掃除方法や予防法などを詳しく説明します。

トイレの黒ずみの原因は?

トイレの黒ずみの原因は、主に3つに分類できます。カビと尿石、水垢が主な黒ずみの原因となり、それぞれの汚れが発生する仕組みを知っておくことが大切です。

トイレの便器内はカビが好む温度や湿度であり、これが蓄積することで落ちにくい黒ずみになってしまいます。尿石は尿の成分が変化して生じるもので、便器内にこびり付き落ちにくい汚れです。水垢は、水道水に含まれる成分が蓄積してカビなどが加わることで発生します。

ここでは、原因ごとに黒ずみが発生する仕組みを解説します。

カビ

トイレはカビにとって発生しやすい環境と言えます。便器の中には水や汚れがあり、トイレ内がカビにとって適温になっているためです。便器の汚れを放置してしまうと、カビが増えて黒ずみが落としにくくなります。

カビは主に便器内に発生しやすく、黒ずみや臭いの原因になるため注意が必要です。また、カビを吸い込むことで健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。黒ずみを見つけたら原因がカビであることを疑い、できるだけ早く掃除をするようにしましょう。

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尿石

尿石は、尿のリン酸カルシウムが尿素やタンパク質に結び付いて石のように固まったものです。便器の中に発生しやすく、カビなどの汚れが加わることで徐々に黒ずみになっていきます。

尿は水を流せばきれいになると考えがちですが、実際には尿素やタンパク質がすべてきれいに流れるわけではありません。目に見えない残った尿素などが蓄積して尿石になると、嫌な臭いが発生します。尿石を放置し石のように固まってしまうときれいに落とすことは困難なため、日頃の掃除や予防が大切です。

水垢

水垢は、水道水の中にある成分が固まったものです。ミネラルやカルシウムなどの成分が他の汚れと結合してしまうと、黒ずみが発生します。さらにカビなどの汚れが加わることで落としにくい黒ずみになっていくため、早い段階で掃除することが重要です。

水垢は便器内の水が供給される場所に多く発生します。早めに掃除すれば落としやすいものの、放置してしまうと次第に頑固な黒ずみになっていくため注意しましょう。

トイレの黒ずみは原因に応じた対処が必要

トイレの黒ずみは、汚れの原因ごとに適切な掃除方法があります。掃除方法を間違えると、黒ずみをきれいに落とすことができません。原因ごとの掃除方法を知っておくと良いでしょう。

カビが原因の黒ずみには塩素系漂白剤、尿石には酸性洗剤を使うのが適しています。原因が分からない場合は、アルカリと酸性、両方の洗剤を使う方法もあります。

黒ずみの原因に合った方法

トイレの黒ずみをきれいに落とすには、黒ずみの原因ごとに適した方法で掃除することが重要です。

  • カビ・尿石

カビの黒ずみは酸性なので、アルカリ性洗剤で中和させると落とすことができます。一方で、尿石はアルカリ性なので酸性の洗剤を使って中和させるのがポイントです。

  • 水垢・頑固な黒ずみ

水垢や頑固で落ちない黒ずみの場合は、洗剤で漬け置きするだけではきれいに落ちません。クレンザーを使って水垢を削るように掃除するのがコツです。ただし、研磨剤入りのクレンザーを使用する場合は、ご自宅の便器に使っても問題ないか、事前に確認しておく必要があります。

  • 汚れの種類が分かりづらい場合

黒ずみ汚れに重曹を掛けてから、クエン酸水を吹き付けて漬け置きします。次第に泡立ってくるので、トイレットペーパーを掛けて1~2時間程度おいてから流してください。それでも落ちない場合は、クレンザーなどで削り落とす方法の順で試すと良いでしょう。

黒ずみの原因に適した洗剤

カビが原因となっている汚れは酸性のため、アルカリ性の洗剤を使って中和させると落ちやすいでしょう。アルカリ性洗剤には、次亜塩素酸塩などの有効成分が含まれています。

アルカリ性の汚れである尿石を落とすには、トイレ用の酸性洗剤を使って中和させます。酸素系漂白剤とお湯を使って泡立てて汚れを落とすのも良いでしょう。

カルシウムなどの成分が汚れと結びついた水垢は、便器にこびり付いているため、クレンザーでこすり落とすのが適しています。

トイレの黒ずみを落とす方法

ここでは、トイレの黒ずみを落とす掃除方法を原因別に詳しく解説します。トイレの汚れは原因ごとに掃除で使う洗剤が異なるため、購入する際には迷うことがあるかもしれません。そのため、準備しやすいように市販されている洗剤名も記載します。

また、カビ・尿石・水垢、それぞれの掃除に使う洗剤や必要なもの、掃除の手順について説明します。掃除しても黒ずみが落ちない場合におすすめの方法もご紹介するので、参考にしてください。

カビによる黒ずみを落とす方法

カビが原因の黒ずみを掃除するのに必要なものは、塩素系漂白剤やブラシなどです。トイレハイターやドメストなど、各メーカーから塩素系漂白剤が発売されています。流れにくいジェル状のものも市販されているので活用すると良いでしょう。

【掃除の手順】

  • 黒ずみに塩素系漂白剤を掛ける
  • 2~3分漬け置きする
  • 水で十分に流す

カビの黒ずみにはキッチンハイターも有効なので、トイレ用の塩素系漂白剤がない場合は代わりに利用することもできます。キッチンハイターにもアルカリ成分が含まれているため、使い方によっては同様の効果が得られるでしょう。黒ずみの上にトイレットペーパーを乗せて、キッチンハイターを染み込ませる方法がおすすめです。数分間漬け置きしてから水で十分に流します。

また、カビキラーもアルカリ性洗剤なので、洗剤ごとの注意書きや漬け置き時間を確認しながら使いましょう。塩素系漂白剤で漬け置きしたら、ブラシでこすって水で流すときれいになります。

尿石による黒ずみを落とす方法

尿石の黒ずみ汚れを落とすには、酸性洗剤、トイレットペーパー、ブラシを使用します。市販されているトイレ用の酸性洗剤にはサンポール、ワイドハイター、トイレのルックなどがあります。カビよりも落としにくい尿石の掃除の手順は以下の通りです。

【掃除の手順】

  • 尿石の黒ずみにトイレットペーパーを乗せる
  • 酸性洗剤を染み込ませて数分漬け置きする
  • トイレットペーパーの上からブラシでこする
  • 水で十分に流す

便器内の裏部分に尿石による黒ずみがある場合は、トイレットペーパーを詰めてから酸性洗剤を染み込ませます。あとは上記と同じ掃除の手順で、ブラシでこすってから酸性洗剤をトイレットペーパーと一緒に水で流せば終了です。

トイレットペーパーは2枚重ねにすると洗剤が十分に染み込みます。また、漬け置きする時間は汚れの程度によって調整すると良いでしょう。

オキシクリーンで尿石の黒ずみを落とす方法

酸性洗剤を使っても落ちない尿石の黒ずみには、オキシクリーンを使った漬け置きも効果的です。オキシクリーンは弱アルカリ性の酸素系漂白剤で、過炭酸ナトリウムや炭酸ナトリウムが含まれています。用意するものはバケツや泡立て器など混ぜる道具、60〜80度のお湯です。

【掃除の手順】

  • バケツに60~80度のお湯を2リットル程度と、オキシクリーンを適量入れて泡だて器などで溶かす
  • 便器に入れて30~60分程度漬け置きする
  • 水を流す

オキシクリーンで掃除するポイントはお湯の温度で、60度より低いと十分に泡立ちません。指定された温度より低くならないように気を付けましょう。また、汚れの度合いに応じて漬け置き時間は変わります。長時間放置する場合は、就寝や外出するタイミングで流し入れるのがおすすめです。

洗剤はオキシクリーンのスタンダードタイプの他に、界面活性剤と香料を加えてより洗浄力や消臭力がアップしたオキシクリーンEXシリーズも市販されています。ニーズに応じて使い分けると良いでしょう。

水垢による黒ずみを落とす方法

長い期間に蓄積した水垢は、研磨剤入りのクレンザーでこすり洗いをして汚れを落とす方法が適しています。掃除に使うものは、クレンザーとブラシです。クレンザーは中性のため、掃除の際にある程度手に付いても問題はありません。ただし、便器をブラシでこすり洗いをするときにはゴム手袋をする方が良いでしょう。

【掃除の手順】

  • 水垢の黒ずみにクレンザーを掛ける
  • 水で濡らしたブラシでこすり洗いをする
  • 水を流す

便器のメーカーや製品によっては、クレンザーの使用を禁止していることもあります。特に研磨剤入りのクレンザーを使う際には、前もって取扱説明書やメーカーのホームページなどで必ず確認しましょう。頑固な水垢を強くこすって便器に傷を付けてしまうリスクもあります。自己流で掃除をして傷を付けてしまう前に、専門業者に依頼する方が安心です。

クレンザーはトイレ専用のトイレマジックリン強力クレンザーなどが市販されています。キッチン用とは別に準備しておくと便利です。

汚れが落ちない場合に試したい方法

トイレの黒ずみには、カビ・水垢・尿石などが混ざった複合汚れが発生することもあります。これまで説明してきた方法では落ちない場合には、重曹とクエン酸を合わせて汚れを落とす方法がおすすめです。アルカリ性の重曹には研磨作用や発泡作用があり、酸性のクエン酸を加えることにより汚れを落とす力がアップします。

頑固な複合汚れを落とすために用意するものは、重曹とクエン酸(水に溶かす)、スプレーボトル、ブラシです。重曹の量は、多い方がクエン酸水を掛けたときに発泡する量も増えて洗浄力は高まります。

【掃除の手順】

  • スプレーボトルに水500ml、クエン酸小さじ2杯を入れて溶かしておく
  • 便器の複合汚れに重曹を振り掛ける
  • クエン酸水を吹き付ける
  • トイレットペーパーを掛けて2時間程度漬け置きする
  • トイレットペーパーの上からブラシでこする
  • 水を流す

重曹とクエン酸はスーパーマーケットやホームセンター、100円ショップなどで手軽に購入できます。洗剤を使わない方法なので、落ちにくい汚れの場合に一度は試してみてはいかがでしょうか。

それでも黒ずみが落ちない場合はプロに依頼

ここまで、トイレの黒ずみを掃除する方法を原因別に説明してきました。ただし、できる方法を全て試しても汚れが落ちない場合があります。トイレの黒ずみを放置していると汚れが蓄積して落ちにくくなるため、黒ずみがきれいにならないときは、早めにプロに依頼する方法がおすすめです。

掃除のプロは洗浄力の高い業務用洗剤を使うので、頑固な汚れでもきれいに落とすことができます。定期的に徹底した掃除をしておけば、普段の掃除も楽になるでしょう。

トイレの黒ずみを掃除するときの注意点

トイレの黒ずみを掃除するときには、注意すべきポイントがあります。トイレ掃除には酸性や塩素系の洗剤を使うため、混ぜると体に有害なガスが発生することに注意しましょう。他にも、掃除する前や後にするべきポイントがあるので解説します。

掃除前に便器にたまっている水を流す

トイレの掃除をする前に、トイレの水抜きをする必要があります。便器内を掃除する際に水がたまっていると、洗剤が水で薄まってしまうためです。特に水たまり部分の掃除は水抜きをしないと掃除しにくくなるため、事前に水位を下げておきましょう。

便器内の水を抜くには、ラバーカップを排水部分に押し当てて押し引きする方法がおすすめです。ラバーカップがなければ、バケツ半分程度の水を一気に流し入れる方法でも便器内の水位が下がります。

便器に洗剤や漂白剤が残らないようにする

黒ずみ汚れを掃除した後に、便器の中に使用した洗剤や漂白剤が残らないようにすることも大切です。洗剤などが長い間残っていると、便器の変色や劣化につながるリスクが高まります。また、せっかく掃除をしても流し残しでカビが生じる可能性もあるため、洗剤や漂白剤が残らないようにしましょう。

酸性洗剤と塩素系漂白剤を混ぜない

トイレの黒ずみを掃除する際には、酸性洗剤と塩素系漂白剤を混ぜてはいけません。酸素系洗剤と塩素系漂白剤が混ざると、危険な有毒ガスが発生するためです。強アルカリ性で強い刺激臭があり、皮膚や目、呼吸器系に悪影響があります。

また、酸性洗剤と塩素系漂白剤を続けて使う場合にも有毒ガスが発生する可能性があります。2種類の洗剤を使う必要がある場合は、同じ日ではなく次の日など間隔を空けて使うようにしましょう。

トイレの黒ずみを予防する方法

トイレにできたカビや尿石などの黒ずみを放置すると、きれいにするのは一苦労。ここでは黒ずみができないように予防する方法についてご紹介します。

こまめにトイレ掃除する

トイレの黒ずみは、普段からこまめに掃除することで予防可能です。少なくとも2〜3日に一度を目安に便器を掃除していれば、カビや尿石などの汚れが付きにくくなります。

シート状のトイレクリーナーを使うと気になる汚れもすぐに拭き取れるため、簡単に掃除できるでしょう。トイレクリーナーでの拭き掃除なら、ぱっと見では分からないような水垢や雑菌などもある程度拭き取れます。

短時間でもこまめに掃除することで、頑固な黒ずみを予防できます。

トイレの洗浄・掃除アイテムを使う

黒ずみ予防のために、トイレ掃除用の便利な市販のグッズを賢く利用するのもおすすめです。トイレの洗浄や掃除に使えるものには、トイレスタンプやトイレクリーナー、置き型のトイレ洗浄剤などがあります。さまざまなアイテムを活用すれば、簡単に清潔な状態をキープできるでしょう。

トイレスタンプは便器に直接貼り付けるもので、1回押すことで10日程度の汚れ防止効果を期待できます。置き型のトイレ洗浄剤はタンク上の手洗い部分に設置し、水を流す度に洗浄液が流れる仕組みです。置き型の場合は1カ月程度汚れを防止してくれるため、さらに手間を掛けずにトイレの黒ずみを予防できます。これらに加え、トイレクリーナーで1日1回拭き掃除をすれば、きれいな状態を維持できるでしょう。

重曹でトイレタンク内を掃除する

トイレのタンクの中は水を溜めておくため湿度が高く、カビや雑菌が発生しやすい環境です。タンクの水は便器に流れていくため、カビなどが含まれていると便器にも付着してしまいます。掃除をしていても黒ずみができる場合は、タンク内の汚れが原因かもしれません。1カ月に1回程度を目安に重曹を使って掃除すると、タンク内の雑菌などを洗浄できます。

トイレタンク内の掃除方法は、重曹カップ1杯をタンクに入れるだけなので簡単です。ただし、汚れを分解するのに6時間程度漬け置きする必要があるため、就寝前や外出の予定があるときに行うと良いでしょう。重曹には消臭効果もあるため、トイレをより清潔に保てます。

トイレの黒ずみ予防は防カビ施工も効果的

トイレの黒ずみはカビや尿石、水垢、複合汚れなどいくつもの原因があるため、それぞれに適した掃除方法がありますが、予防や掃除をしても黒ずみがきれいにならない場合は、プロに依頼するのがおすすめです。

ミヨシテックでは専用の機器でカビを除去し、光触媒や銀イオンなどを含む液剤を吹き付けるので、除菌やウイルスを抑える効果が期待できます。トイレの黒ずみ汚れに困っている方は、カビ取りや防カビ施工にも対応できるミヨシテックにぜひご相談ください。

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