洗面台を交換したい! 種類やリフォームにかかる費用、選び方は?

更新日:2024.06.20

洗面

洗面台は経年劣化によって、修繕や修理が必要です。しかし今後も洗面台を長期間使用し続けることを考えると、新しいものに交換した方が良いケースもあります。適切なタイミングで洗面台を交換するには、洗面台の状態を見極めることが重要です。

本記事では、洗面台を交換したい方に向けて、洗面台の寿命や交換するタイミングなどを解説します。洗面台の交換にかかる費用や選び方も解説しているため、洗面台を交換する際の参考にしてください。

洗面台を交換する前にチェックしておくべきポイントは?

洗面台の交換をする前に、洗面台の種類や排水のタイプを把握しておくことが大切です。洗面台にはユニットタイプやシステムタイプなどの種類があり、排水のタイプは壁排水と床排水の2つのパターンがあります。洗面台の種類や排水のタイプを確認せずに選ぶと、イメージした洗面台と違うことに後で気づき、後悔するケースも少なくありません。

まずは洗面台の種類と排水のタイプについて、それぞれ解説します。

洗面台の種類

洗面台は大きく分けて洗面台と洗面化粧台の2種類があります。洗面台とは、洗面ボウルと水栓のみのシンプルな設計の洗面台です。一方で洗面化粧台は洗面ボウルと水栓金具に加えて、鏡や収納、照明などの機能性がある洗面台を指します。

洗面化粧台には、ユニットタイプとシステムタイプの2種類があります。それぞれ異なる特徴があるため、洗面化粧台を選ぶ場合はそれぞれの特徴を知り、必要な機能がある方を選びましょう。

洗面台

洗面台は洗面ボウルと水栓金具のみを備えた、シンプルなデザインの洗面台です。洗面台の特徴は手洗いや洗顔に特化した機能を持つことです。洗面台の中にも種類があり、主な種類は埋込タイプと壁付タイプ、置き型タイプの3つが挙げられます。

埋込タイプは洗面ボウルが洗面台の本体と一体化したものです。壁付タイプは、壁に洗面ボウルを直接取り付けたタイプで、トイレ内に設置されているケースが見られます。置き型タイプは洗面ボウルをカウンターに直接設置するタイプです。置き型タイプのデザインは豊富なため、洗面台を選ぶ場合は3種類の中でも置き型タイプにすると、好みや洗面所の内装に合うデザインを選びやすくなるでしょう。

ユニットタイプの洗面化粧台

ユニットタイプの洗面化粧台は洗面ボウルと水栓金具の他に、鏡や照明、収納など身支度に必要な設備がある洗面台です。マンションや一般的な戸建て住宅には、ユニットタイプが設置されるケースが多く見られます。ユニットタイプはサイズや高さの基準が決まっているため、自宅の洗面所の広さや高さに合うものを選ぶのが一般的です。ユニットタイプの主なサイズと高さは次の通りです。

  • サイズ(60・75・90・120cm)
  • 高さ(75・80・85cm)

また洗面台を利用する方の身長に合わせてユニットタイプのサイズを選ぶと、洗面台が低過ぎたり高過ぎたりして使いづらくなる心配がありません。一般的な住宅では洗面化粧台を設置するのが主流のため、本記事では基本的に洗面化粧台のことを洗面台と呼ぶこととします。

システムタイプの洗面化粧台

システムタイプの洗面化粧台の基本構成は、ユニットタイプと大きな違いはありません。ユニットタイプと異なる点は、コンセントや収納棚などのオプション設備を増設できることです。

例えば洗面台の上や左右の空きスペースに収納棚を取り付ければ、家族全員分の朝の身支度に必要なアイテムや入浴後の着替え、洗剤のストックなどを保管するスペースを確保できます。システムタイプは、必要な設備だけを選んで自由に組み合わせられる上に、洗面台のサイズや幅は1mm単位での調整が可能です。

また、システムタイプはデザインやグレードの種類が豊富なため、予算に合わせてカスタマイズできることも魅力です。特に洗面台をオーダーメイドして、希望する洗面所を作りたい方に向いています。

洗面台の排水タイプ

洗面台の排水は、壁排水と床排水の2つのタイプがあります。壁排水は洗面所の壁の内側に引いた配管につなげて、排水するタイプです。配管は洗面ボウルから下に延び、洗面台の下の壁に穴を開けて配管をつなげる工事が必要です。壁排水は給水と排水のどちらも壁の中にある配管を通して行われます。床に配管を通す必要がないため、見た目がすっきりして床の掃除もしやすいものの、メンテナンスをする場合は壁を壊す必要があり、高額な修繕費用がかかる可能性があります。

一方で床排水は、洗面ボウルから床につながる配管を通って排水されるタイプです。給水方法は壁から給水するタイプと床から給水するタイプがあります。床排水は工事やメンテナンスがしやすいメリットがある反面、配管がむき出しになる、埃がたまりやすいなどの欠点が挙げられます。

洗面台の寿命は何年?

一般的な洗面台の寿命は10〜20年といわれています。一般的な洗面台には耐久性が高い陶器製の洗面ボウルが使用されており、扱い方次第では20年以上長持ちする場合があります。ただしメーカーやグレードの種類によって、洗面台の寿命が短くなるケースも少なくありません。例えば耐久性が低い素材を使用する洗面台を選んだり、耐久性が高い洗面台を選んでも乱暴に扱ったりすると、洗面台の寿命が短くなってしまうでしょう。

また手をかざすだけで水を出したり止めたりできる機能をはじめとする多機能の洗面台は、蛇口を汚さずに手を洗えて便利です。しかし使用されている部品の数や種類が多く、部品の消耗によって洗面台の寿命が短くなる場合もあるため、洗面台を交換するタイミングを知っておくことが重要です。

洗面台の寿命が近いサインかも?

寿命が近い洗面台は、次に挙げるトラブルが発生する傾向があります。例えば蛇口部分の部品が消耗すると、水が漏れ出すトラブルが生じます。水漏れの原因が蛇口部分の部品である場合は、部品を新しいものに交換すれば、水漏れを解消できるケースも少なくありません。水漏れは、シャワー部分の部品の欠損が原因で発生する場合もあります。シャワーホースから水漏れが起きた場合はシャワーヘッドの交換が必要です。

洗面ボウルの取り扱いや、洗面台下の収納スペースにも注意しましょう。洗面ボウルに硬いものを落とすとヒビが入り、そこから水が浸入するとカビが発生しやすくなります。洗面台下の収納スペースにカビが発生し、カビ臭くなることも洗面台の寿命が近いサインです。カビは湿気が多く通気性の悪い場所に発生するため、洗面台下の収納にカビが発生した場合は、水漏れしている可能性があります。

また配管のつなぎ目の緩みや排水構の詰まり、破損が水漏れの原因かもしれません。水漏れは修理業者に相談する必要が出てくるため、洗面台を長く使用している、メンテナンスや修理の費用と頻度を減らしたい場合は、洗面台の交換を検討するのも一つの方法です。

洗面台を交換するのにかかる費用は?

洗面台を交換する場合、洗面台本体の購入費用だけでなく、工事費用も発生します。本章では、洗面化粧台の費用相場の目安を確認しておきましょう。ただし、システムタイプの洗面台はリフォームする内容によって、グレードや施工にかかる費用が変わってきます。高機能やグレードにこだわれば交換にかかる費用も高くなります。システムタイプの洗面台の交換にかかる費用の目安は、洗面台本体の費用と工事費用を合わせて7〜30万円程度です。

洗面台本体の費用

洗面台の本体の費用は、間口の広さやグレードの種類によって価格が変動します。全体の費用相場は5〜25万円程度です。間口の広さ別の費用相場を紹介します。

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  • 間口50cm、60cm(5~10万円)
  • 間口75cm(7~18万円)
  • 間口90cm(9~25万円)

洗面台のグレードはロー・ミドル・ハイの3種類があり、グレードによっても金額が異なります。ローグレードに対応している間口は50〜75cm、ミドルグレードは間口が60〜75cm、ハイグレードになると間口は75〜90cmが一般的です。

工事費用

洗面台の交換工事にかかる費用は、間口が広くなるほど高くなる傾向があります。全体の工事費用の相場は2〜5万円程度です。洗面台を総入れ替えするのではなく、一部のみ交換すれば工事費用を安く抑えられるでしょう。

工事費用の内訳には、新しい洗面台を取り付ける工事にかかる費用に加えて、古い洗面台の引き取り費用も含まれている場合があります。また洗面台を取り外すと、床や壁にカビが発生している場合も考えられるため、床や壁紙の交換費用も合わせて予算を立てておくと、予算オーバーを避けられます。

他には鏡の曇り止め加工やキャビネットの取り付けなどのオプションを追加すると、工事費用はさらに高くなるため、予算を考えた上で洗面台の本体を選ぶようにしましょう。

工事期間

洗面台の交換にかかる工事期間の目安は、1〜4日程度とされています。配管工事を必要としない洗面台の取り付けのみの工事であれば、半日程度で交換できます。洗面台の交換に加えて、床の下地の補修や給排水工事が必要になるリフォームは、2日程度かかるのが一般的です。

ただし洗面所の交換工事の他に、洗面所の床や壁紙を取り換える内装工事が伴う場合は、4日程度かかるケースもあります。工事中は洗面所を使用できなくなり、長引くと生活に支障が出るため、リフォーム業者に工期の目安を確認することをおすすめします。

洗面台の選び方

新しい洗面台に交換する場合、どのようなポイントを押さえておくと失敗を避けられるのか気になる方もいるでしょう。ユニットタイプの洗面台を選ぶ際のポイントが分かると、洗面台を選びやすくなります。本章ではマンションや一般的な戸建て住宅に多いユニットタイプを例に、洗面台の選び方を解説します。

洗面台の高さ

洗面台の高さは、洗面台の種類によって異なります。ユニットタイプは間口の広さに合わせて洗面台の高さが決まっており、ユニットタイプの洗面台に交換する場合は、既存の洗面台と同じサイズを選びましょう。

システムタイプは洗面台の高さも間口の広さも自由に調整できるため、洗面所の広さや使いやすさを考えて選ぶことが重要です。特にカウンターの高さは、洗面台を使用する方の身長に合わせて選ばないと、使いづらさを感じやすくなります。次に挙げる身長別のカウンターの高さを目安に選ぶと良いでしょう。

  • 身長155cm(高さ75cm)
  • 身長165cm(高さ80cm)
  • 身長170cm(高さ85cm)

小さな子どもや車椅子で生活される方がいる場合は、誰でも使いやすいデザインに設計された、ユニバーサルデザインの洗面台を選ぶのも一つの手です。

ボウルの種類

洗面ボウルは大きさだけでなく、素材や形状で選ぶことも可能です。洗面ボウルの形状には、横長で手前が緩やかな曲線になっているものもあれば、丸型や長方形などのものもあります。洗面台で洗髪する場合は、深さのあるボウルがおすすめです。スキンケア用品や化粧品をボウルの近くに置いて使用する場合は、ドライエリアがあるボウルを選ぶと良いでしょう。

洗面ボウルの素材は、手入れがしやすく耐久性の高い陶器が一般的です。人工大理石は割れにくく、高級感のある洗面台を演出できる一方で、ヘアカラー剤を流すと着色する恐れがあります。ホーローは傷付きにくく汚れにくい特徴があるものの、経年劣化によって金属部分がサビたりガラス表面が欠けたりする場合があるため、ライフスタイルや予算に応じて選びましょう。

収納キャビネット

洗面台に収納キャビネットを備え付ける際は、キャビネットの種類も選択可能です。キャビネットの主な種類にはフルスライドタイプや扉タイプ、引き出しタイプがあります。フルスライドタイプは、洗面台の横幅と奥行きがほぼ同じ大きさの引き出しがあるキャビネットです。大容量の収納を確保でき、引き出しを全開にすると奥のものも出し入れしやすい特徴があります。

扉タイプは洗面台下の空間が全て収納スペースになっており、バケツから洗剤ボトルや詰め替えなどまで、自由に収納できる特徴があるキャビネットです。引き出しタイプはフルスライドタイプと扉タイプの両方を兼ね備えています。小物や小さなボトルは縦に配置された引き出しにしまい、背の高いものは扉側に収納できます。

鏡のタイプ・機能

洗面台に取り付けられる鏡の種類は、大きく分けて一面鏡と三面鏡の2つです。一面鏡の洗面台は正面に鏡が取り付けられているタイプです。左右に小物を置ける収納棚が備え付けられているものもあれば、左右に収納棚がないもの、鏡裏に収納スペースがあるものなどが挙げられます。

一方で三面鏡は鏡が三面に分かれているタイプです。鏡裏は収納スペースになっており、朝の身支度で使用する小物類を収納すれば、洗面台の見た目がすっきりします。

また欲しい機能に合わせて、LED照明や曇り止め加工などのオプションの追加も可能です。ただし追加でオプション費用がかかるため、予算が限られている場合は、必要な機能に絞って選ぶことをおすすめします。

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洗面台の交換・洗面所のリフォームはミヨシテック

洗面台の寿命はメーカーやグレード、扱い方によって異なりますが、一般的に10〜20年といわれています。水漏れや洗面ボウルのヒビ割れ、洗面台下の収納にカビが発生した場合は、洗面台の寿命が近づいているサインかもしれません。洗面台の交換や洗面所のリフォームを検討している方には、ミヨシテックがおすすめです。

株式会社ミヨシテックは、ガス工事をはじめ住宅設備機器工事や空調工事を行う会社です。住宅設備機器メーカーと大阪ガスから認定を受けており、大阪府の寝屋川市や枚方市南部エリアを中心に、リフォームや水道・電気工事の施工実績があります。無料で現地調査と見積もりを承っているので、気軽にご相談ください。

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